レイドオフとは、ゴルフスイングのトップスイングからダウンスイングへの切り返しの際に、ゴルフクラブの向きが背面に移動し、右手首の背屈・ヒンジが入ることを指します。この動作により、ゴルフクラブが寝るような感じになり、インサイドから打ちやすくなります。レイドオフの特徴としては、右手首が背屈し、出前持ちの形になります。
レイドオフの原理は、スイング軌道にあります。バックスイングで振り上げたクラブヘッドがトップで一瞬宙に浮いたような感覚を味わいます。そして、ダウンスイングで下半身から始動する際に、クラブヘッドをオンプレーンに戻しやすくなります。この動作により、クラブヘッドに慣性が働き、加速しやすくなります。
さらに、レイドオフにより、パッシブトルクの要素も加わります。パッシブトルクは、クラブヘッドが内側から振りやすくなる効果があります。レイドオフの動作により、パッシブトルクとシャローイングが自然に発生し、インサイドからの安定したスイングが可能になります。
スイングプレーンは、レイドオフによって二つに分かれます。テイクバックからトップスイングまではアップライトにクラブが上がり、ダウンスイングではシャフトが寝るようになります。この動作により、インサイドからの安定したスイングが可能になります。
レイドオフのやり方のコツは、下半身からダウンスイングを始動し、右肘を脇に巻き込むようにしてゴルフクラブを下ろすことです。この動作により、自然とクラブが寝るような動きが生まれ、インサイドからのスイングが可能になります。
レイドオフのメリットは、インサイドから打ちやすくなることや、オンプレーンな軌道で安定したスイングが可能になることです。また、パッシブトルクとシャローイングが自然に行われるため、スライスの要素が減り、フックやドローボールが打ちやすくなります。
レイドオフにはリッキー・ファウラーやベン・ホーガンのようなゴルファーがお手本とされています。彼らのスイングは、レイドオフが自然に発生し、インサイドからの安定したスイングが可能となっています。
レイドオフは、一連のゴルフスイングの一部であり、レイドオフだけを取り出して説明するのはナンセンスです。正しいスイングを習得するためには、レイドオフを含む全体の動作を理解し、練習することが重要です。
